カケラを残す

思ったことを気ままにつらつらと。

2017年7月のまとめ

7月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:968
ナイス数:124

新版 徒然草 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)新版 徒然草 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)感想
教育実習で『徒然草』を扱うことになったので。本来なら原文のままで読むべきところを時間短縮のため現代語訳で。
読了日:07月02日 著者:兼好法師
星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)感想
原田マハさん初読み。7編の短編集でしたが、どれも心温まるお話ばかりで心洗われました。中でも「夜明けまで」と表題作「星がひとつほしいとの祈り」が特に好きです。すべての作品でのテーマとして「地方」あるいは「田舎」が挙げられると思うのですが、都会とは違うスローな雰囲気も味わえました。すべての物語の主人公が女性なだけに、仕事で忙しい女性に是非とも読んでもらいたい一冊。きっと、たまのご褒美で旅行に行ったりマッサージを受けたりした時と並ぶほどのリフレッシュになると思います。
読了日:07月16日 著者:原田 マハ
ブラザー・サン シスター・ムーンブラザー・サン シスター・ムーン感想
恩田陸さんにしては珍しく薄めの作品。最後の付録に早稲田大学の先輩との対談があり、そこで恩田さん自らが「自伝的小説だ」というふうに仰っていて納得。楡崎綾音が第一部で語っていた、「やっぱり、書いてるんでしょ?」への返答としての「まだです」から、自分がいつかは作家になるつもりなのだと思っていることを自覚した、というエピソードから、なんとなく これは恩田さんご自身のお話か?と思わなくもなかったし、一瞬、エッセイだったっけ?なんて思ったりもしたけれど。箱崎一のエピソード論がなかなか難しくて、でも好きです。
読了日:07月22日 著者:恩田 陸

読書メーター

ブラザー・サン シスター・ムーン

文学、映画、音楽。

ああ、やっぱり文学って芸術なんだな。




【備忘録】

私たちは、別れるために出会ったのね。



『ブラザー・サン シスター・ムーン』/ 恩田陸

言語化するということ

結局、ある時に考えていたことも
日頃から考えていることも
言語化せずに終わってしまうから良くない。

出来るだけ言語化するようにしよう。

些細なことも。

浮かれてばかりいられない。

2017年6月のまとめ

6月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2131
ナイス数:271

ライオンハート (新潮文庫)ライオンハート (新潮文庫)感想
「わたしのライオンハート。」恩田陸さん3冊目? 1番尊敬している女性作家。本当にこの方はいちいち胸にグッと迫ってくるようなものを書いてくれる。あとがきで「英語も歴史も苦手」と語ってあったけれど、それがもし本当なら相当の努力(調べたり勉強したり)があったんだなと思います。私が読んでいるものがたまたまそうなだけかもしれませんが、恩田陸さんってオマージュ多くないですか?それもすごく緻密な。「原色の世界が一瞬にして白黒のデッサンに変わる。」という表現が洋画へのオマージュである今作品にすごくぴったりで、本当に流石。
読了日:06月09日 著者:恩田 陸
ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)感想
1年以上前、本屋さんに入り浸るようになった頃からタイトルに惹かれてずっと気になっていた作品。実写化(ドラマか映画かは覚えてない)されるということもあってようやく購入まで辿り着きました。正直、純粋なお仕事小説だと思っていたので友情メインの感動ほっこり系の小説だったのには驚きました。社会人になって、人生上手くいかないなと思った時や挫けそうになった時、また読みたいと思います。
読了日:06月11日 著者:北川恵海
虚ろな十字架虚ろな十字架感想
文庫化したので早速。比較的最近執筆された作品の傾向なのか、これも『夢幻花』と似たような構図でたくさんの登場人物に最初は少し混乱もしましたが、途中からはそれも全く気にならなくなりむしろ先が気になってどんどん読み進めてしまいました。小中高大のどの時点なのかは定かではありませんが学校で死刑判決の是非を問うようなディベートをしたこともあったのですごく入りやすかったです。私は中原道正の行動が正しかったと思う反面、それでどれだけの人が幸福を手に出来るのかという観点で見ると…。佐山刑事の最後の台詞通りだと思いました。
読了日:06月12日 著者:東野 圭吾
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)感想
完全にタイトル買い。本屋さんでは「今1番読んでほしい恋愛小説」のようなことが書いてあったと記憶しているのですが、これ、恋愛小説という括りで正解なんでしょうか。なんだかしっくりこないし、やはり違う気がします。R-18だからと言って官脳小説だとも思えません。強いてジャンル分けするなら何でしょう? それはさておき、初めて読んだ作家さんだったので探りながらでしたが、1日で読み終えるほどのめり込めたしすごく考えさせられました。生きることってどういうことか。命の大切さ。R-18なの勿体ない。若い人にこそ読んでほしい。
読了日:06月14日 著者:窪 美澄
勝手にふるえてろ (文春文庫)勝手にふるえてろ (文春文庫)感想
綿矢りささん初読み。この方の作品は本屋に行く度「表紙が素敵だな」と思って購入寸前まで行くんですけど、結局いつも後回しになっちゃうのでようやくここまで到達したか、というのが率直な気持ちです。表題作、すごく良くわかる。イチ彼・ニ彼なんていう存在はいませんが。「二兎追うものは一兎をも追えず」だなと思いながら再度表紙を見て、なるほどだからウサギなのかなと思ってみたり。「仲良くしようか」のほうは、ゆっくり味わって読まないと取りこぼしそうな難解さだったように思います。私の頭脳が追いついていないだけかもしれませんが。
読了日:06月17日 著者:綿矢 りさ
トリプルエース 君のいない夏に、なくしたものを探して (富士見L文庫)トリプルエース 君のいない夏に、なくしたものを探して (富士見L文庫)感想
去年の夏に、読書メーターで献本プレゼントになっていてその頃から気になっていた作品。まぁ作者にとってデビュー作ですし、そこまで期待して読むべきではないなというのが率直な感想です。青春感はあるけれど、いろんな場面でリアリティに欠けるなあと。「お化け屋敷」の壁に貼られたテープだとか「右がだめなら左から」という夕のメッセージだとか、ちょっと容易すぎるように思います。だからこそ見え見えの展開に少し飽きが来てしまったのかなと。もう少し捻りがあるとより楽しめたんだろうなあ。次回作に期待!
読了日:06月21日 著者:汐見舜一
君の膵臓をたべたい (双葉文庫)君の膵臓をたべたい (双葉文庫)感想
話題になっていたのでずっと気になっていたのですがなかなかタイミングに恵まれず読めていなかった1冊。映画化するということで、ようやく読めました。映画の予告動画なんかもアップされていたので、本書を読み終えた後に興味本位で見ましたが、やはり原作とは若干異なるストーリーになっているように思いました。こんな女の子が存在するか否かはともかく、こんな男の子が存在するとは思えないので、やはりフィクションだなと感じますが。安易に男女の恋愛を描いたわけではないので、主題はとても重たいもののような気がします。読んでよかった。
読了日:06月30日 著者:住野 よる

読書メーター


自分の母親のことを何と呼びますか。

お母さんですか。
母さんですか。
お母ちゃんですか。
母ちゃんですか。
おっかあですか。
お袋ですか。
それとも名前呼びですか。

自分の呼び方が一般的だという勝手な思い込みがあるため、相手もそのように呼んでいると思いがちですよね。

好きな人の母親の呼び方が自分と同じものでない時、なんだか少しときめいてしまいませんか。そんなのわたしだけか。

魂は全てを凌駕する

「わたしのライオンハート。」


1番尊敬している女性作家。
あさのあつこさんや三浦しをんさん、有川浩さんも読者を引き込むのが上手くて個人的にもとても好きですが、1番訴えかけてくるのはやはり恩田陸さん。


「いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの」
もし「ロマンティックとは何か」と問われたとしても、その答えを言葉で説明なんて出来なくないですか? そんな時はこの小説を読んでほしいものです。そうすればすべて理解できると思います。ロマンティックとはこうあるべきだと。


とにかく恩田さんの紡ぐ文章が美しい。日本語の美しさを味わうという意味でこれを上回る作品に未だかつて出会ったことがありません。ひとつひとつのフレーズが綺麗。「 原色の世界が一瞬にして白黒のデッサンに変わる。 」「 その一瞬の光が、中空にたたずみ、大きな斧を手にした大男を時折デッサンのように白く黒く照らし出す。 」こういった表現は西洋画へのオマージュであることを示唆していて流石だなと思いました。登場人物の外見についての細かい描写や色彩に関する描写が多いという点は、やはり西洋風を意識してのことなんだろうな。


そういった、小説だからこそ味わえる日本語の美しさも捨て難いですが、西洋劇なんかにしても絶対に面白いと思います。確実に大ヒットする。…そもそも大ヒットするなんていう低俗な言葉で表現するのも憚られるほど高尚な物語だけれど。




あとがきで「英語も歴史も苦手」と語ってらっしゃったけれど、それでこれだけの作品が書けるなんて相当調べて相当勉強したんだろうなと思います。というよりも、正直な話、苦手なんて嘘でしょなんて思ってしまいます。


オマージュが1番難しいと私は思っていますが、恩田さん、オマージュ多くないですか?
それもすごく緻密に練られたオマージュ。
そして毎回オマージュだということに気が付かない私に、己の知識の浅薄さを彼女は容赦なく突きつけてきます。彼女の作品を作者ご自身のレベルで完璧に理解しようと思ったら、完全に人生が足りないと思う今日このごろ。これもたった300ページ強だったのに、読むのにおそらく2週間くらいかかったかと。やはり人生が足りない。





【備忘録】

「覚えていて、エドワード」
「いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの」
「いつもいつも」
「会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ」

「魂は」
「全てを凌駕する」
「時は内側にある」

2017年5月のまとめ

5月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2517
ナイス数:234

探偵ガリレオ (文春文庫)探偵ガリレオ (文春文庫)感想
再読。よくよく読み直してみると最初の湯川学は福山雅治感あまりない気がします。草薙刑事との再会がかなり久しぶりだった、というのは意外でした。私の中では2人はずっと付き合いを続けているイメージだったので。あと、つい最近読んだばかりの『魔球』にも出てくる「東西電機」がまた出てくるのにも初めて気が付きました。わざと使ってるんですよね…?(笑)これは短編集になっていますが、どの話もドラマ化されていてそれを見ているので自分の頭の中でイメージしやすかったです。ドラマでは草薙よりも内海薫との場面のほうが多いですが。
読了日:05月02日 著者:東野 圭吾
マスカレード・イブ (集英社文庫)マスカレード・イブ (集英社文庫)感想
再読。表題作含む4つの短編(?)集。全体の印象としては『マスカレード・ホテル』に繋がるような、繋がらないような、いや、やっぱり繋がるのか!という感じでした。特に最後の表題作のトリックは『マスカレード・ホテル』を読んだ人には「こっちでもそんな風なトリックなのか」と思わせるようなものだったように思います。関係ないんですけど、最近の東野圭吾さんの傾向として、身代わり(死体も容疑者も)をキーワード(というかほぼトリックのネタバレ。笑)にしているものが多い気がします。と思っているからそういう目で読んでしまいます。笑
読了日:05月11日 著者:東野 圭吾
嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)感想
再読。加賀恭一郎シリーズ6作目。再読にしろ何にしろ順番どおりに読まなかったのは、加賀シリーズの長編はなんとなくストーリー展開を覚えていてタイトルを見ただけで思い出してしまえたから。敢えて、全然思い出せなかったコレを先に読みました。加賀恭一郎はいつ読んでも阿部寛ガリレオシリーズに出てくる草薙刑事や内海刑事、『マスカレード・ホテル』の新田刑事や能勢刑事と、東野作品にはたくさんの刑事が登場するけれど、加賀恭一郎ほど外見描写がされている人物はいないような気がします。最初から阿部寛をイメージして書いたのかな。
読了日:05月18日 著者:東野 圭吾
ガリレオの苦悩 (文春文庫)ガリレオの苦悩 (文春文庫)感想
再読。ガリレオシリーズ4作目。直前に読んだ『嘘をもうひとつだけ』に続き短編集。今回も毎度おなじみの草薙刑事・内海刑事が事件の謎を解くべく湯川先生のもとを訪ねることももちろんあるけれど、湯川先生の知人の周りで起こった事件に絡むことも。ガリレオ先生にとっての「苦悩」とは、自分の知り合いから加害者・被害者が出てしまう、もしくは知り合いが事件に巻き込まれてしまうという意味での「苦悩」でもあるように思います。もちろん最後の「攪乱す」はメディアにも取り上げられて文字通り「苦悩」するんでしょうけど。
読了日:05月23日 著者:東野 圭吾
みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 2016-2017年みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 2016-2017年感想
ほかの教材を使ったことがないので分かりませんが、板書のところなどとても分かりやすいまとめ方がされていたと思います。
読了日:05月23日 著者:滝澤 ななみ
スペードの3 (講談社文庫)スペードの3 (講談社文庫)感想
朝井リョウさん4冊目? 最初の表題作「スペードの3」の冒頭部分から中盤に掛けては、なんとなく小川洋子さんのような印象を受けました。が、終盤はやはり“朝井リョウ!”という感じでした。この方は、なんというか、人間の黒い部分、よく言えば人間らしい部分を切り取って言葉にするのが本当に上手だなと感じます。そしてそれを作中の登場人物によって弾劾されるので、私自身の人間臭さや黒い部分まで責められているような気持ちになります。誰もが目を背けたくなるような人間の汚さや浅ましさからも目を背けない朝井さん、やはりすごいです。
読了日:05月26日 著者:朝井 リョウ
神様の裏の顔 (角川文庫)神様の裏の顔 (角川文庫)感想
初めて読んだ作家さん。作者の思うツボに嵌ってしまいました。書き方(騙し方とも言いますが)が上手い。敢えて悪い言い方をするなら、ズルい。(笑)結局のところ坪井先生は本当に神様のような聖人のような人なのでしょうか。私にはそうは思えません。坪井先生だってやはり私たちと同じただの“人間”なのだと感じました。誰しもに外の顔と内の顔があり、それらは全くの別人であるだろうと思います。親しい間柄でもない人間は、平和のためにもその内の顔を探ろうなんてことはしない方が良いなと思いました。(笑)
読了日:05月29日 著者:藤崎 翔

読書メーター